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Channel: 与論島クオリア
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奥武島ブルー

 仲松弥秀が「七つほど」と書いた「地先の小島」を、六つは見出せる。 玉城沖の奥武島。久米島の東の奥武島。慶良間の奥武島、本部半島のつけ根の奥武島、那覇の奥武山、北中城の奥武岬。 玉城沖の奥武島は、「絵図郷村帳」には「あふ島村」とあり、島内には耕地が少ないので、島人は漁業に従事し、「百姓地」は対岸に飛び地を持っていた(『角川日本地名大辞典47(沖縄県)』)。...

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『サンゴとサンゴ礁のはなし』(本川達雄)

 たくさんのイメージの広がりを与えてくれる本だった。霊力思考を発揮させて、「似ている」を見つけておきたい。褐虫藻はサンゴの細胞中におり、そこで光合成をしている。サンゴの細胞の半分が褐虫藻で埋まっているくらいたくさんの褐虫藻が入り込んでいる場合もある。だからサンゴは半分植物だとみなせるものなのである。 サンゴは植物に似ている。 1.固着している 2.雌雄同体が多い 3.配偶行動がみられる...

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貝塚時代のジュゴンの骨

 貝塚のジュゴンの骨については、「海牛目」のなかで、こうある。 沖縄の島々での発掘で出土する海棲獣類の代表的な種類はジュゴンです。本州、北海道の例のように、イルカ類やクジラの骨を多く出土するということはないようです。ジュゴンの骨も、特に数多く出土するというわけではないのですが、小さなリュウキュウイノシシしかいない沖縄の石器時代の貝塚では、目立つ存在です。...

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「もの言う南海の人魚-儒艮」(谷川健一)

 谷川健一の「もの言う南海の人魚-儒艮」。なぜかこの文章はドキドキした。 ゆかちゃみ 間切祝女や 鐙引ち遊ぶ 吾るニレー神や ザンぬ口取やい 暇乞い 大宜味村の海神祭りで、神を見送るときに歌う。扇を名残惜しげに振りながら。「人魚の口を取ってもうお暇しよう」、と神を代弁して。 馬は神の乗り物で祝女が乗るが、ザンはニライの神の乗り物。...

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ザン女房譚

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ジュゴンの骨の出土時期と使われ方

 生産道具として出土しているジュゴンは、骨錐が多く、貝塚前4~5期に集中している。後には、肋骨が針に使われたこともあった。骨製品という意味では、「蝶形骨器」を作る意味がもっとも大きかったということだろうか。(久貝弥嗣「貝塚時代骨製品の出土状況」)...

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動物との関係

 まず、「犬」が含まれていないように不完全なものだが、おいおい補ってゆくとして、動物との関係を表にしてみる。 これを見ると、関係の深さと強さでいえば、「蛇」は最強だ。ただし、神であったり、シャーマンとのつながりが強く、等身大さにさえ欠けるほどだ。 「アマン」は、トーテムとしての刻印がいちばん明瞭だ。しかし、人間との婚姻のなかでは現れてこない。それはトーテムであり続けたことを意味するのかもしれない。...

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「沖縄のジュゴン個体群とジュゴン猟の復元に向けて」(大泰司紀之)

 なかなか見つからないジュゴンについて、大泰司紀之は、 おそらくジュゴンは、昼間はサンゴ礁の外側で生活し、船が近づくと深みに身をひそめてやり過ごす。夜になるとひそかにサンゴ礁のなかに入ってきて、採食していたのである。(「沖縄のジュゴン個体群とジュゴン猟の復元に向けて」2005年) と書いている。2002年の企画調査では、奄美大島にもジュゴンが来遊する海草藻場のあることも確かめられた。...

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『珊瑚礁の思考』、目次構成

 『珊瑚礁の思考』は、amazonの準備も相整いました。数日中に発刊されます。仲程長治さんの写真のおかげで装丁はきれいですが、さすがに厚い。 700枚ほど書いてしまったのを出版社の要請で500枚に圧縮したものの、推敲の過程で560枚ほどにまた膨らませてしまったのですから仕方ない。...

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「沖縄における寄物(ザン)」(島袋源七)

 島袋源七は、ザン(ジュゴン)について、こう書いている。...

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「よなたま」(稲村賢敷)

 稲村賢敷は、「人魚」について書いている。...

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ヨナタマ伝承

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『沖縄のジュゴン』(盛本勲)

 盛本勲の『沖縄のジュゴン』はたくさんのヒントを与えてくれるように思う。 琉球弧のジュゴン出土数は、奄美諸島5(うち与論島1)、沖縄諸島88、宮古諸島6、八重山諸島11。この分布について、盛本は書いている。...

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「魚女房」と「人魚と津波」

 『日本昔話通観』から、琉球弧の「魚女房」と「人魚と津波」の話を拾ってみる。 これを見ると、釣った魚は、「きれいな魚」とされることが多い。伊良部島では「えい」、「人魚」、池間島では、「小さなボラ」として釣れ、去る際には、「ジュゴン(人魚)」になっている。与論や粟国島で、「小さな赤い魚」と呼ばれるのは、沖縄島で、ジュゴンを「赤子魚(アカアングヮユウ)」と言うのを連想させる。...

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トレス海峡のジュゴン猟(松本博之)

 松本博之の「『潮時』の風景-自然と身体」(「地理学報」32号、1997)から、トレス海峡におけるジュゴン猟について備忘しておく。 トレス海峡は6000年前まで、オーストラリアとニューギニアをつなぐ陸地だった。サフルランドの大陸棚の一部。 潮が引くと海岸線は沖合に退く。沖合の海域のあちこちにサンゴ礁ばかりか、広大な砂堆(さたい)が現われる。巨大なシマ(洲)も。...

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ヨナタマ伝承と明和の大津波

 酒井卯作の『琉球列島民俗語彙』をみると、ヨナタマは、宮古島では「人魚・ジュゴンのこと」とある。ヨナタマは南島では常に伝説的である。宮古島ではこれにふれると不漁になるといい、2人いるときは、1人はこれを魚と見、1人は人間に見えるという。 ところが、出典としている「大森資料」をみると、伊良部島の項で出てくる。...

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ヨナタマ伝承の位相

 ヨナタマ伝承からは、二つの相反する考えが導かれる。 ・ヨナタマ伝承は、始祖神話や物事の起源と結びついていない ・始祖神話と結びつかないところからは、トーテムの対象からは外れる ・また、トーテムとするには、ヨナタマは「珍しい」ので、日常的に接する動物ではなかった。いや、トーテムとして親縁を結ぶには、ヨナタマを忌避する気持ちが働いて珍しくさせた。...

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「物言う魚」と「物言わない動物」と洪水

 後藤明の『「物言う魚」たち―鰻・蛇の南島神話』を参照先として、「物言う魚」と「物言わない魚」が、人間とのやりとりの結果、洪水等を起こす伝承をピックアップしてみる。順番が不揃いだが、後で本を見返すときのために記載順のままにしてある。...

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よなたま、人魚、ザン(ジュゴン)

 「よなたま」、「ザン」、「ジュゴン」の表記の揺れを見てみる。1.『宮古島旧史』1746(よなたま)2.南方熊楠「人魚の話」1910(明治43)(人魚)=(ジュゴン)今日、学者が人魚の話の起源と認むるは、ジュゴン(儒艮)とて、インド、マレー半島、豪州等に産する海獣じゃ。3.大森義憲「諸国叢書...

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ジュゴンは添い寝して乳をやるのか

 髪を梳るという話もあるが、ザンのメスは一尺くらいの赤いたてがみをもっている。それよりもいっそう人間を思わせるのは、二つの盛り上がった乳房で子どもに乳をやるすがたであろう。人間が添い寝して乳をやるのとおなじように、ザンのメスは身体をよこたえ、乳をやる、かつての目撃者は語っている。(『神・人間・動物』)。...

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