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Channel: 与論島クオリア
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生命の源泉としての地名

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 吉本隆明は、地名を介して神話を段階化している。

 1.地名=地勢名
 2.地勢名=地名=人名
 3.地名と人名の二重化
 4.地名の物語化

 ぼくたちがここに立ち止まるのは、地名としてのユナ(砂洲)が「胞衣」を意味していると考えているからだ。

 ユナは、人間が生命の源泉に意識を向けた段階で、「砂洲」というだけではなく、「生命の源泉」としての意味を帯びるようになった。これは1と2のあいだに入ることになる。

 その場合、2にくる「人名」の「人」に当たるのが、トーテムや地母神の名だということになる。

 

『琉球弧の喚起力と南島論』


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