こんどは北琉球の編年から、各トーテムの時間を見てみる。
前1期:1000年
これ以前もあると想定すれば、「蛇」の時代は1000年以上。
前2期:1500年
ぼくたちは、「トカゲ」を「不死の綻び」という以上に掘り下げられていない。あるいは、人間が手と脚を意識化した段階だとはいえる。不死の綻びの1500年とみなすと憂鬱な感じがしてくるので、後者の理解を採るのがいいのかもしれない。
前3期:1000年
「貝」の段階。死を受容し、他界は未発生。死者との共存は長かったということだ。
前4期:500年
引き続き「貝」の段階。ただし、他界、霊魂の発生と画期が集中する。
前5期:500年
ここでも、大きくみれば「貝」の段階。ただし、サンゴ礁=貝という同定が生まれる。地母神的な考えもここで生まれた。貝の時代は2000年、続いたことになる。
後1期:1200年
「蟹」の段階。1200年も長い。母系社会の持続性。
後2期:300年
「アマン」の段階。300年。これは、「アマン」が短かったということではなく、性交と出産の認識を得ることは先史時代の終わりの幕開けであることを示唆するように思える。