$ 0 0 徳之島犬田布貝塚からもヤコウガイ製の「貝匙」が出土している。 報告書では、真珠層のみ残したもの、外皮を残し縁辺に丸みを持つもの、加工跡が観察できないものに分類している。分布は次のようになる。(『犬田布貝塚』より作成) ぼくたちは、3層をミナミオカガニ段階と見なしている。外皮を残し、加工跡も認められないものが多いのは頷きやすい。蟹の腹節だと見なせるからだ。 どうやら、サンゴ礁トーテムのあと、カニからヤドカリにいたって、胞衣の思考は育まれていったようだ。