パラオの神話。
原初に天の神ウヘル=ア=ヤングブがいたが、彼は風雨にのせて星を降らせ、これがガリヤップ島になった。その隣りに浅瀬ができた。彼はそこにア=キム(シャコ貝)を天から降ろした。このア=キムからラッツムギカイが生まれた。
ラッツムギカイは海に棲んだが、妊娠していよいよ子供を産むときになっても女陰がないので子供を産むことができずに困った。そこでア=キムに相談すると外套膜を貸してくれたので、それを股間につけて子供を産んだ。
それがオボハヅ神。オボハヅ神は人間の祖であり、虫魚草木を生じ、ハラマルル樹を擦って火をつくることを教えた(p.430)。
パラオでも、シャコ貝-女性-火がむすびついている。とても面白い。