オキナワトカゲには多くの呼び方がある。
方 言 名 : 沖縄諸島内の各字や集落で異なる方言が多いので、ここでは主なものだけをあげる。
アンダー、アンダクェー、アンダクェーチルー、アンダクェーボージャー、アンダクェービーチャ、ー、アンダクェーマースー、アンダケーボージャー、アンダチラー、アンダチルー、アンダチャー、アンダチャーラー、アンダーハブ、アンダマースー、アンラケー、カーミヌワヤー、カニアンダチ、ルー、カミオイケンケン、カミンジャリ、コーレーグサー、ハーミヌゥワリー、マカイワヤ、マカ、イワヤー、マッカイワヤ、マッカイワヤー、ほか(「爬虫類 - 沖縄県」)
このなかでは、「アンダーハブ」に目が行く。蛇からトカゲという思考が読み取れる。
全長 19 cm に達する。頭胴長 6~10 cm。幼時は、暗褐色地の背中に白い縦線があり、尾は空色をしている。成長にしたがってこれらの紋様は消失し、褐色の体色に変わる。背中から尾部に伸びる地色に縁取られた白線は、尾の基部から尾端に向けて半分程度まで伸びる。沖永良部島と与論島の個体は尾部に伸びる線は短くなっているが、近年の生化学的、分子生物学的解析から本種に属することが判明している。分 布 の 概 要 : 沖縄諸島と奄美諸島の与論島、沖永良部島、トカラ列島の中之島に分布する。
生 態 的 特 徴 : 雌は5月中旬から下旬頃、石の下などに穴を掘り5~8個産卵する。産卵後雌はそのまま巣に留まり、卵を動かしたり、舐めたりして卵の世話をする。7 月上旬には孵化個体が出てくる。餌は、昆虫、クモ、ミミズなどの土壌動物が多い。非常に小さな島でも生息が可能であり、長期間個体群が維持されているケースがあると考えられている。
生息地の条件 : 本種は海岸付近に多く、特に砂地を好むようである。また、琉球石灰岩の岩場にも生息しており、山地よりは低平地に多い。
奄美、沖縄に普遍的に存在し、生息地も前2期の島人に矛盾しない。
参照:オキナワトカゲ