続いて、「ナガラ原東貝塚の貝類遺体」(黒住耐二)から、後2期後半の貝類を集計してみる。
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後2期後半にきて、シラナミ類が優勢を極めている。ここへ来て、もともとの貝トーテムの本体になるのは、イノー=胞衣の思考が育ち続けたことを意味るのではないだろうか。
ぼくたちが典型的なヤドカリ貝と見なしたコオニコブシは、WS資料では優勢を保っている。
また、カニトーテムのときに優勢を示したリュウキュウヒバリ、ミドリアオリ、イシダタミアオマブネは、まだ勢いを保っている。これは、蟹貝から、ヤドカリ貝への意味の転換が行われたことを示しているように見える。