ぼくは、伊是名貝塚、具志川島岩立西区、古我地原貝塚は、どれも苧麻トーテム段階(前4l期相当)と見なしている。しかし、それぞれの貝類は多様だ。
これは、あの世の場所のちがいに帰することができる。伊是名貝塚の場合、あの世は陸上にある。具志川島岩立西区では、陸上にもあるが、それより、岩立遺跡沖の小島が優勢だった。
また、古我地原では、マングローブ林があの世になったのだと思える。このときのトーテムは、あるいはヒルギだったのかもしれない。
少なくとも2つ以上共通している貝はチョウセンサザエ、マガキガイ、アマオブネ、イソハマグリ、イヘヤタメトモマイマイ、イモガイ、オオウラウズ、オキナワイシダタミ、オニノツノ、カンギク、クモガイ、サラサバテイラ、シレナシジミ、ニシキアマオブネなどだ。