$ 0 0 奄美大島の用見崎遺跡から出土したヤコウガイは、「破損」形態について、次のように類型化されている。(「考古学研究室報告 第33集」) ヤコウガイは、ヤドカリの化身貝であり、とくに腹部を示すものだから、上の類型はヤドカリの大きさを示すものだ。左が成体であり、右へいくほど幼体ということになる。 A:殻長18.0cm以上 B:殻長15.0~17.9cm C:殻長14.9cm以下 Ⅰ類型でもCの構成比が高いということは、大きさは幅をもって捉えられていたことを示すように見える。