$ 0 0 具志堅貝塚のⅡ層は、1区と2区で貝の構成が大きく異なる。1区2区 かつ、1区の出土数は2区を大幅に上回り、1区からはゴホウラ、アンボンクロザメの集積が3基検出されている。貝の構成からみれば、1区はオウギガニ段階、2区もオウギガニだが、コモンヤドカリ色を強く持つ。 その他の状況はつかめないが、この二地点での違いは、アンチの上貝塚と同じ位相にあるのではないかと考えられる。つまり、コモンヤドカリへのメタモルフォーゼをしながら、それをカニを強く残しつつ行うという思考だ。