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Channel: 与論島クオリア
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アンチの上貝塚の位相 7

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 アンチの上貝塚第1期調査区では、「ゴホウラ製貝輪未製品」の出土場所が記されていないのがとても残念だが、ゴホウラは、オウギカニの腹部から鋏までを表現している。男性は女性の一部という思考も受け取れるのかもしれない。

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 「ホラガイ製容器」の図1,2は、2号集積の近くに置かれる。オウギガニの鋏と見なしていい。図3は、ゴホウラ集積のもの。つまり、集積のアンボンクロザメと同じ価値を持つ。

Photo_2

 タカラガイ、ヤコウガイも場所が記されていない。両者とも腹部も表現できるが、ここでは鋏だと思える。

Photo_3

Photo_4

 図3は、アンボンクロザメ製。ゴホウラ集積近くに置かれている。アンボンクロザメによる挟表現。

Photo_5

 図5は、シャコガイによる鋏の表現。3,4号の集積近くに置かれている。

Photo_6

 図6は、クモガイ。3,4号の集積近くに置かれる。これも、クモガイによるオウギガニの鋏表現だ。

Photo_7

 ジュゴンの肋骨も出土している。近くに巻貝やシャコガイがあるのが分かる。

Photo_8

 これは2号集積の近くとされるが、位置関係は分からない。2号集積は、男性カニよるヤドカリの腹部表現だった。そうだとすれば、このジュゴンはヤドカリの腹肢ではないだろうか。

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