アンチの上貝塚(第1期調査)Ⅱ層、つまり、「をなり区」の石器を出土場所ごとに整理する。
ヤドカリの鋏(3,4号集積)の西奥の(ア-3、4)の石器は、シャコガイが思考されているのではないだろうか。(ア-4)は扇形としても見ることができる。
3,4号集積の(イ-2)は、オウギガニの鋏、その北の(イ-2)もオウギガニの鋏だ。(イ-2)の図3は、シオマネキなのかもしれない。
ゴホウラ集積の(ウ-1)は、シャコガイ(あるいはカニの腹部)とシオマネキ、オウギガニの鋏。
あの世に送る1号集積(ウ-4)近くの(イ-4)もオウギガニの鋏を示す。1号集積(ウ-4)も同様。
2号集積の(ウ-5)は、オウギガニの鋏、そしてオウギガニの腹部だろうか。
(エ-5)の敲石は、ヤドカリの尾肢を示す。
やはり、石器もトーテムの化身態なのだ。