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Channel: 与論島クオリア
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ユナ・ユウナ・イノー・ザン・イヤ

 ユナ系名称の音韻変化を辿ってみる。 ユナ(yuna) 砂州 ユウナ(yuuna) ハマボウ ・yuna → yuuna イノー(inoo) 礁池 ・yuna → iuna → inau → inoo ザン(zan) ジュゴン ・yunanuiyu → dunanuiyu → duanuiyu → zuanuiu → zanuiu → zan(zyan) イヤ、ヨナ、イザ 胞衣 ・yuna →...

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『呼び覚まされる 霊性の震災学』

 第2章では、「追悼」でも「教訓」でもない「記憶」型と名づけられた慰霊碑が紹介されている。 閖中の遺族会では、「子どもたちが生きていた証しを残したい」という目的が共有されていた。慰霊碑の周りには、献花台や焼香台を設けない。「子供たちは神様じゃないから、拝んでもらう必要はない」。...

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母原としての|N|音

 ぼくたちは、「沖の島」、「奥武」、「ユナ系」名称について、いくつかの想定をしてきた。 たとえば、1.黒島(クル) patiruma → hatiruma → katiruma → kairuma → kairua → kuru [p→h, h→k,tの脱落,mの脱落,ai→u,ua→u]2.オボツ awa → awu → abu → nbu → ubu...

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オー系地名としてのアラ

 吉本隆明の「表音転移論」。...

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赤と白-赤碕と寺埼 2

 赤碕と寺崎について、久しぶりに考えてみる。 寺崎については、村山七郎が、ジャワ語 sila[光線]、フィージ語 zila[(天体が)輝く]、サモア語 u|ila(「いなづま)」に対応させるように、南島の祖語として*t'ilak(「光線」)を導き、そこからティラ-ティダを祖語として、それが「白」につながるとして、「輝かしいこと、ひかり輝くこと、光」という意味を想定したのが妥当だと思える。...

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「サンゴの島々からの不思議な、贈り物」

 B&Bのトークイベント、「サンゴの島々からの不思議な、贈り物」を終えた。『珊瑚礁の思考』をめぐってまとまった話しをするのは初めてで、つっかえつっかえではあったが、ひと通りお伝えしたいことは口にすることができたと思う。...

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文字の考古学者、弓削政己を送る

 弓削政己さんの訃報を受け取る。心づもりしておかなければならないということが不謹慎に思えて考えの外に追いやっていたのが露わになり、不意打ちのように動揺して、心の落ち着きどころが見い出せない。そういう時間が続いている。...

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「脱音現象論」の補足

 「「沖の島」の系譜」で行なった音韻の変化について、吉本隆明の「脱音現象論」を補ってみる。これらの脱音化をいくつかに類別してみる。 (1) 母音(a・i・u・e・o)に挿まれた子音r音、d音、k音、w音などは語中で脱落できる。 (2) 語中のn音、m音は脱落できる。 (3)...

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「沖の島」の系譜 注

 「沖の島の系譜」について、子音の有無の観点から見てみる。 波照間島(パティルマ) ptrm 加計呂麻島(カキルマ) ptrm 鳩間島(パトゥマ)    ptm 池間島(イキマ)     ptm 来間島(クリマ)     ptm,trm 多良間島(タラマ)    trm 慶留間島(ギルマ)   trm 古宇利島(フイ)     p ptrm 波照間、加計呂麻 ptm 鳩間、池間、来間 trm...

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濁音の同一と等価

 吉本隆明が、「表音転移論」で想定した、濁音の同一と等価について整理してみる。 ここで、同一と等価の違いは、 同一 通音 等価 音韻と意味象徴 と考えられていると思える。 たとえば、サ行濁音とタ行濁音は、通音として同一。タ行濁音とヤ行濁音は、音韻と意味象徴が等価ということ。...

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『呪術・科学・宗教・神話』(マリノフスキー)

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おのころ島と淡路島 1

 生と死の移行と分離の段階では、神話はそれぞれ次のように語られる。 移行:Aから、トーテム、次に人間が出現する。 分離:Bから、文化Cが発祥する。 ここで、A=(移行の段階の「あの世」との境界)、B=(移行の段階の「あの世」) 琉球弧の場合、Aは「穴」、Bは、例えば「沖の島」、Cはたとえば、「五穀」になる。 ここで日本神話を見ると、『古事記』では、...

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竜巻としてのイノー(谷川健一)

 谷川健一は、八重山で竜巻をイノーと呼ぶとして、こう書いている。...

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本土ヤポネシアのヨナとしての胞衣

 谷川健一は、立石半島では胞衣をヨナと呼ぶと紹介している(『日本人の魂のゆくえ: 古代日本と琉球の死生観』)。 ぼくが調べたところでは、奈良県大和高田市でもそう呼ばれている。...

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『母系社会の構造―サンゴ礁の島々の民族誌』(須藤健一)

 琉球弧の神話は、性交と出産の認識を受容したあとの母系社会のものだということが示唆されているが、その際の性の認識について、知ることができた。 トロブリアンドの性認識は、オセアニアで普遍的なものではない。ミクロネシアに限定しても、性交と生殖を関係づける社会はかなり存在する。...

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おのころ島と淡路島 2

 入谷仙介は「淡路島の伝承と民間信仰」のなかで、おのころ神社について、書いている。...

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「ヒルメとアマテラス」(谷川健一)

 また、議論の中身自体に深入りはできないけれど、気づいたことだけ記しておく。谷川健一は、「ヒルメとアマテラス」のなかで、淡路島について触れている。 仁徳帝が、朝夕淡路島の清水を酌ませて「大御水」としてのは、日用ではなく、聖水だった。仁徳帝が淡路に聖水を求めたのは、「淡路が応神・仁徳王朝の古い出身地であるということである」としている。...

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「ゆな」と「よな」(『方言俗語語源辞典』他)

 『方言俗語語源辞典』の「ゆな」にはこうある。ゆな →いのー。砂。砂利。岩手県下閉伊那。[考]南島八重山で、砂をイノー、石垣島で州をユーニという。千葉県武郡で、浜の砂をイナゴ、島根県松江で、砂浜をイナハマという。それらとの関係。熊本で火山灰をヨナというのとも関係あるか。 →よな。 で、「よな」には、「火山灰。熊本」と説明されている。 「よな」にはもうひとつある。よな...

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「国生み神話考」(松前健)

 松前健は、「国生み神話考」のなかで、イザナギ、イザナミの国(島)生みを南太平洋の「原初の岩からの万物や人間の誕生」と結びつけて考えている。...

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おのころ島と淡路島 3

 「おのころ島」と淡路島について、もう少し正確にしてみる。 生と死の「区別」の段階では、神話は、「あの世」との境界部から、はじめにトーテムが出現し、次に人間が出現する。生と死が分離されると、かつての「あの世」の地から文化が発祥する。...

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