渡久地健は、サンゴ礁は渚から外海側へ広がる「一連の自然」であるとしてその民俗語彙を整理している(「サンゴ礁の民俗分類の比較」)。
1.海岸 ハマ系とヘタ系
2.礁池 イノ/エノ/イノナ/イナウ
3.礁嶺 セ/スィ系からヒシ/ピシ系
4.礁斜面 セ/ヒシ/ピシ/ピー
5.ビーチロック イタビシ
6.「一定のまとまりをもった海底の地形的高まり」 スニ
7.「干潮時にも海水を湛えている礁嶺上の浅い溝状の凹地部」 ウンジュムイ/ピシミ/ワンルー
ここでやってみたいのは、ユナがイノーなどヘメタモルフォーゼをするのであれば、それをサンゴ礁でどこまで広げたかということだ。
yuna > yu:na ユウナ
yuna > iuna > inau > ino: イノー(礁池)
yuna > iuna > inau > nu: ヌー(澪)
yuna > duna > zuna > suni スニ
yuna > iuba > iura > ura > uru ウル(サンゴ)
韮(ニラ)が、韮(ビラ)になる。(「トグルダキデラバ」与那国島)
尻(シリ)が、尻(チビ)になる。(与那国島)
yuna > yuba > yura > yuda > yato ヤトゥ(サンゴ)
目いっぱいひろげると、こうなるだろうか。