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Channel: 与論島クオリア
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ヨリアゲマキウ

 貝塚時代前3期(5000年前)から定着期に入る。それは、猪猟から漁撈中心への転換だった。漁猟による定着をよく示しているヨリアゲマキウについて、稲村賢敷の『沖縄の古代部落マキョの研究』(1968年)を読んだ。(ヨリアゲ「魚着き浦」、谷川健一)。...

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「沖縄古代の生活-狩猟・漁撈・農耕-」(島袋源七)

 狩猟から農耕にいたる考察として島袋源七が「沖縄古代の生活-狩猟・漁撈・農耕-」(『村落共同体:叢書わが沖縄〈第4巻〉』)があった。さすが国頭出身の人だ。 と思ったものの、狩猟については思いの他少なく、漁撈中心の論考だ。...

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「アースダイバー(古層Ⅰ-縄文系)」

 中沢新一は、「縄文と弥生の見分け方」について、書いている。...

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化身・化生・転生・憑依

 霊力思考のもとでは、カミは人に変態するし、人もカミに変態することも、動物、植物に変態することも可能だった。蛇婿譚やエイ女房譚、化け猫等は、その思考の痕跡を示す民潭。物言う動物の系列も。 霊魂思考の強まりとともに、そこに変化が生じてくる。 1.トーテム 人は、動物や植物、自然物の化身である。 2.化生 植物から人が生まれる。排泄物が宝物になる。人の死体から植物が生まれる(ハイヌウェレ神話)。...

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『琉球宗教史の研究』(鳥越憲三郎)

 鳥越憲三郎の『琉球宗教史の研究』は素晴らしかった。琉球弧の村落共同体の構築について本質的に把握することができる。これは、1962年に鳥越が博士論文として執筆したものが元になっている。こういうものを読みたかったと思うと同時に、なぜ琉球弧内部からこれに相当する考察が出なかったのだろうかという疑問も浮かぶ。...

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「古層の村」(仲松弥秀)

 仲松弥秀の「古層の村」(『村落共同体:叢書わが沖縄〈第4巻〉』)で気づきを得たことがいくつかあった。これは1977年の文章。 まず、御嶽のこと。御嶽には、「他の場所に鎮座している神を招請して、作為的につくられた御嶽がある」。「通し御嶽」と称されている。...

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『日本人の霊魂観』(山折哲雄)

 山折哲雄は『日本人の霊魂観』のなかで書いている。 (前略)憑霊と生命霊の葛藤の場面がいわば狂気(もの託(くる)い)の磁場であったとすれば、生命霊が肉体から遊離する機会はいうまでもなく霊肉分離による、死の危機的場面である。それは忘我・脱魂の状態ともいわれる。憑霊(ポゼション)がどちらかといえば狂への通信であるのにたいして、このような脱魂(エクスタシー)は死との交信ということができるかもしれない。...

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精神を残したままでは、物語ることはできない

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「トーテム的表象の解体」

 トーテムは生命を産出し、生を統括するものだと、モーリス・レーナルトは書いている。トーテムの神話は、メラネシア人にとって、生命を生む世界すなわち情緒的生全体に関する認識の最初の様式であった。大切なのはトーテミズムの向こうにこの同一性があって、それがわれわれが未開人とよぶ人々の精神的および情緒的行動の鍵であることを理解することである。...

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神とトーテム

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ソールイガナシ・注

 ソールイガナシを頂点とする男性年齢階梯組織は、「かなり古い時代まで遡れるように思う」と指摘したのは吉成直樹だ(『琉球民俗の底流』)。...

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『旧石器・縄文・弥生・古墳時代 列島創世記』

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「産小屋の底になぎさの砂を敷く」

 出たばかりのころ手にした谷川健一の『失われた日本を求めて』を再読した。...

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『戦争はどのように語られてきたか』

 戦時下の文章は、雰囲気で書かれていることが目を引く。多田憲一は最たるもので、数多の思想家の名前を列挙したペダンティックな書きぶりで意味不明なのだが、結論は「枢軸三箇国は、実に「飛躍」と「創造」によつて哲学せられてゐるのである[!]」(1943年)と現状追認も甚だしく、過剰意匠と内容の空疎さにおいて際立っている。...

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「日本人の死生観」(吉本隆明)

 吉本隆明は、未開、原始の時代に日本人が死後についてどう考えていたかについて話している(「日本人の死生観Ⅰ」『心と生命について』)。 ・死んだあと人間の魂はあまり遠くへは行かない ・魂は繰り返し、繰り返し、また帰ってくる ・この世とあの世の間には、そんなに断絶、分け隔てがない ・いつでも呼ぼうとすればやってくるし、いつでもじぶんのほうがから行くことができる あの世はどうか。...

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『与論島慕情 YORON BLOOD』(川畑兄弟)

 与論の島人が口ずさめる島唄がほしい。与論(ユンヌ)の島人なら、誰でもそう思っているのではないだろうか。もちろん、与論の島唄ならいくつもある。けれど、最初の一節から鳴るやいなや、あああれだと誰もが心ほぐれる一曲は、ないと言っていい。...

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『太平洋―東南アジアとオセアニアの人類史』

 ピーター・ベルウッドの大著、『太平洋―東南アジアとオセアニアの人類史』は、棚瀬襄爾の『他界観念の原始形態―オセアニアを中心として』を補う参照用辞典のように使えそうだ。...

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アマム(ヤドカリ)の身をやつした姿

 アマム(ヤドカリ)がトーテム原理の崩壊とともに、どう身をやつしていったのか。伝承や神話を拾い上げてみる。 1.国頭...

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『戦場ぬ止み 辺野古・高江からの祈り』

 三上智恵監督の映画『戦場ぬ止み』には、「戦場に止めを」という硬いタイトルと内容であるのには違いないけれど、それとは全く逆の柔らかい優しい印象がやってくるのが新鮮だった(cf.『戦場ぬ止み』)。それをもう一度、確かめたくて、書籍になった『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ): 辺野古・高江からの祈り』を手に取った。...

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『要石:沖縄と憲法9条』

 この本は、主に2004年から2010年までのエッセイや講演録を元にしているから、2015年の現状に対応したものではない。けれど、現在にも耐えうるタフなエッセイ集だ。 共感し、多くのことを学んだが、ここには数少ない、唯一と言ってもいいかもしれない、小さな違和感の方をメモしておく。ダグラス・ラミスは書いている。...

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