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Channel: 与論島クオリア
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トイレの神様

 鶴藤鹿忠は『琉球地方の民家』(1972)のなかで、与那国島の便所神に触れている。...

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『奄美与路島の「住まい」と「空間」』(石原清光)

 石原清光の『奄美与路島の「住まい」と「空間」』。これは2006年と、最近の研究になる。 ヤマ。ムラの周辺部に位置することが多い。 「浜側のヤマ」 墓地、前浜のアダン林、大勝川の河口:死霊、悪霊、ケンムンと結びつく 「岳側のヤマ」 アブリャ、テリャ、神山、オガミヤマで岳(山)の延長上:ノロやユタの祭祀の対象になる。 「岳側のヤマ」は、ミヤーがあり広場として踊ったりする場所を管理している。...

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産育と便所

 琉球弧の網羅性は低いが、『日本産育習俗資料集成』(2008年)から、産育と便所のつながりを概観してみる。 胞衣を「便所」近くに埋める地域のある県。 北海道、青森、岩手、秋田、群馬、富山、長野、愛知、兵庫、奈良、福岡、沖縄...

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「厠考-異界としての厠」(飯島吉晴)

 飯島吉晴の「厠考-異界としての厠」(『怪異の民俗学〈8〉境界』)。 胞衣の埋め場所は、内と外の境に関係する。これらの場所が次の子の誕生と結びついた、再生の場であることが考えられる。つまり、胞衣を此の世から異界に戻し(死)、再び生命をもたらしてもらう(再生)場所なのである。 メモ。ここは言いようなのかもしれないが、ぼくはまだ、あの世へ返すと言うに留めておきたい気がする。...

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アイヌのアイアイ

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脱皮と糞まみれ

 台湾の先住民、タイヤル族の神話。...

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「雪隠参りと橋参り」(小野重朗)

 小野重朗は、「雪隠参りと橋参り」の分布をたしかめている。 A:雪隠参りと橋参り B:雪隠参りのみ C:橋参りのみ より古層と考えられるAの例として栃木県下都郡壬生(みぶ)町の例をあげておく。七夜を生まれて七日目に行ない、命名する。お七夜の祝いのときセッチン参りといって、赤子を便所にだいて行って、オガラの箸で人糞をなめさせるまねをする。ついで井戸と氏神様へお参りし、橋の渡り初めもする。...

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「蟹守考」(若尾五雄・中山太郎)

 『珊瑚礁の思考』を書く段階で、若尾五雄の「蟹守考 地名から見た蟹」に気づいてなかったのはうかつだった(『金属・鬼・人柱その他 : 物質と技術のフォークロア』1985)。 若尾はここでとても面白いアプローチをしている。「蟹が蛇に勝話」は、「洪水の表現」ではないか。...

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植物との同一視とトーテム(モーリス・レーナルト)

 モーリス・レーナルトは、ヤムイモを「祖先の肉」と見なす一方で、トーテムも持っている段階の様相を書いている。 ヤムイモは、子供のように優しく扱わなければならない。島人はヤムイモを手に取るときの扱い方を見て、その人物の品格や如才なさを判断する。ちょうど生まれてまもない子供を、頭ががくんと落ちないように抱きあげるのと同じような優しさで、ヤムイモを手に取るのである。...

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後産または胎盤の信仰(フレイザー)

 フレイザーの「胞衣」への言及。...

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「宮古島アラフ遺跡のシャコガイ製貝斧と利器」(江上幹幸)

 2003年12月、宮古島のアラフ遺跡で、シャコ貝製の貝斧が4点セットで出土した。4点がセットで出土したのは琉球弧初だった。これは、貝斧の埋納(デポ)遺構だったのだ。(「宮古島アラフ遺跡のシャコガイ製貝斧と利器―貝斧埋納遺構の考察を中心に」「南島考古26号」2007)...

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葬法とシャコ貝 3

 もう少し、シャコ貝と葬法にフォーカスしてみる。安座間原第一遺跡(宜野湾) 砂丘 前Ⅳ期後半~前Ⅴ期末 40%(シャコ貝使用律)人体に配置される貝は頭部に集中する傾向 41号:壮年男性。伏臥伸展葬。・大きなしゃこ貝の一対が、頭部の両側をすっぽり包むように墓壙底に据えられている。木綿原(読谷)砂丘 前Ⅴ期末~後期初頭 44%...

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「奄美諸島の神山」(小野重朗) 2

 小野重朗の『南島の祭り』(1994)に挙げられている例について、認識が誤っていたので、再考する。 山の他界の場合、ぼくは、 (遠隔化された他界)→(かつての他界)→(集落) という行路を想定したが、ここに(神の降臨地)を加えなければならない。 (a山頂:神の降臨地)→(b山:遠隔化された他界)→(c山:かつての他界)→(イビ) 請島池地(#1)。 ミヨチョン山→モリヤマ→(カミミチ)→ミヤ。...

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山の他界の遠隔化と聖域の発生

 これまで海の彼方の他界を軸に、他界の遠隔化を考えてきたが、山の他界の方が、「御嶽」の発生は捉えやすいのかもしれない。 まず、地先の山が「あの世」に選ばれる。他界が遠隔化されるということは、地先の山の、その向こうに見える山頂付近に「あの世」は遠隔化される。...

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「南西諸島における神観念・世界観の再考察」 2

 昨日の視点に立つと、「常在神とオボツ神の同一性と山中他界」で考えたことを更新できそうだ。改めて、ヨーゼフ・クライナーの「南西諸島における神観念・世界観の再考察」を辿ってみる。 神人衆が行なう祭祀は、「神山」と「ミャー(広場)」に集中する。神山は、特定の山ではなく、「やま」や「もり」を一般的な名称に過ぎない。つまり、神山には、かつての他界も遠隔化された他界も混在するということだ。...

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『おもろさうし 古典を読む』(外間守善)

 外間守善の『おもろさうし...

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加計呂麻島のオボツ(吉成直樹)

 吉成直樹は、加計呂麻島の各シマのオボツの位相を整理している。 「瀬武」が空欄だが、オボツという言葉は知られていない。いちばん高い山はユミシヤマといい、ここに高千穂神社の神を勧請している。吉成は、「天から下りる神の観念があったのかもしれない」と書いている。 「佐知克」の場合、神山に降りるとは言うが、それをオボツ山というかどうかは知らない、という。...

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蝶形骨器の変遷

 金子浩昌による蝶形骨器の変遷は次のようになる。 祖形と見なされているのは、沖縄島でもっともくびれた部分になるうるま市の古我地原貝塚から出土したもので、これは石でできている。胴体部の幅広い線刻があるが、羽の模様ははっきりしない。最大幅8cmで他の製品と比べると小さい。結合式2(津堅島)...

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「蝶形骨器」の幅

 「蝶形骨器」について、最大幅と「孔」の位置する幅の長さを列記する。資料の図を元に計測しているので、おおよその長さになる。「孔」の形態は、照屋彩弥香の分類に依る(「孔からみた蝶形製品の分類と変遷」)。(津堅島キガ浜)最大幅:9cm「孔」位置幅:4.5cm 「孔」形態:A1(空洞のみ)(嘉手納)最大幅:8cm「孔」位置幅:4cm...

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「奄美のシマと神女」(山下欣一)

 山下欣一は、「奄美のシマと神女」で、大熊で行われたノロの神祭りでのノロの装束を書いている(『海と列島文化...

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